インプラントは何年もつ?寿命と長く使うための条件とは

皆さま、こんにちは。
大阪市淀川区十三の歯医者【ループ歯科・矯正歯科クリニック】です。
インプラント治療を検討される際、「インプラントは何年くらい使えるのだろう」「一生もつのか、それとも寿命があるのか」という疑問をお持ちになることがあるでしょう。
食事は毎日のことです。
噛む力を保ち、食事を楽しめることは、生活の質(QOL/クオリティ・オブ・ライフ)にも関わる大切な要素だと考えられています。
硬いものを無理なく噛めるか、家族や友人との食事の時間を楽しめるか……そうした日常生活を考えると、「インプラントの寿命」はとても気になるテーマだといえます。
そこで今回は、インプラントは何年もつのかという疑問にお答えし、長持ちさせるために知っておきたい大切なポイントを、できるだけ具体的にお伝えします。

森川 泰希 院長
院長略歴2012年 大阪歯科大学歯学部卒業
京都府立医科大学付属病院や三菱京都病院にて幅広い診療に携わる
クローバー歯科・美容クリニック 勤務
大阪インプラント総合クリニック 勤務
2026年 ループ歯科・矯正歯科クリニックを開院
医院名:ループ歯科・矯正歯科クリニック
所在地: 〒 532-0024
大阪府大阪市淀川区十三本町1丁目10−8
十三西口医療ビルⅠ・2階
インプラントの寿命は10〜15年以上、20年以上使用するケースも

インプラントの寿命は、「〇年間」と決まっているわけではなく、個人差があるものです。
ただし、さまざまな研究機関による調査結果から、インプラントは長期にわたって安定して使われている治療であることが明らかになっています。
厚生労働省の調査資料では、部分的または全体的に歯を失った症例において、治療後10〜15年が経過してもインプラントが残っていた割合は約90〜94%と報告されています。
参照:厚生労働省委託事業|歯科保健医療情報収集等事業「歯科インプラント治療のためのQ&A」p3 >
さらに、インプラント治療から20年以上経過した患者さまを対象としたアンケート調査では、
・約80%の方が「現在も問題なく使えている」
・約84%の方が「何でもよく噛める」
と回答しています。
参照:厚生労働省|歯科インプラント治療指針「13.歯科インプラント治療と予知性」p13 >
参照:J-STAGE|日本口腔インプラント学会誌31巻(2018)2号「20年以上経過したインプラント患者のアンケート調査」 >
これらのデータから、インプラントは、長い人生を見据えて選ばれている治療法であることがわかります。
インプラントの寿命に「個人差」が出る理由

同じインプラント治療を受けていても、経過には差が出ます。
その違いは、治療後の生活やお口との付き合い方が影響します。
そもそもインプラントとは?~失った歯を補う治療の選択肢~

はじめに、インプラントはどういうものなのかおさらいをしておきましょう。
インプラントは、歯を失った部分に「人工の歯根」を入れて、その上に白い歯の部分を装着する治療です。
入れ歯やブリッジと同じ失った歯の機能を補う義歯治療の一つですが、ほかの治療法と比べ、顎の骨に固定するため「しっかり噛める」「見た目が自然に仕上がる」という点が特徴です。
一般的には、次のような構造で成り立っています。
・顎の骨の中に入れる「インプラント体(人工歯根)」
・インプラント体と歯をつなぐ「連結部分」
・見た目や噛む面になる「被せ物(人工の歯)」
治療後は、インプラントが顎の骨と安定してなじむまでの期間を設けたうえで、噛める状態へ整えていきます。
このように、インプラントは「入れて終わり」ではなく、治療後の管理やメンテナンスを含めて長く付き合っていく治療といえます。
つぎに、「インプラントを長持ちさせるための条件」をみていきましょう。
条件1.毎日のケアと定期的なメンテナンス

インプラントは人工の歯ですが、周囲の歯ぐきや骨はご自身の組織です。
そのため、天然歯と同じように、年齢や生活習慣の影響を受けます。
インプラント周囲炎にも注意が必要です。
インプラントは人工の歯ですが、周囲の歯ぐきや骨はご自身の組織のため、細菌による炎症が起こることがあります。
インプラントの周囲で歯ぐきの腫れや出血、骨の吸収などが進む状態は「インプラント周囲炎」と呼ばれ、進行するとインプラントの安定に影響することがあります。
そのため、毎日の清掃に加えて、歯科医院での定期的なチェックやクリーニングで、プラーク(歯垢)や歯石をためないことが大切です。
たとえば、
・毎日の歯磨きを丁寧に続ける
・デンタルフロスや歯間ブラシを使用する
・歯科で定期的にチェックとメンテナンスを受ける
こうした積み重ねは、インプラント周囲の状態を良好に保ち、10年、15年と長期的に使い続けるために重要だとされています。
一方で、「痛みがないから大丈夫」と長く歯科を受診しないでいると、ご本人が気づかないうちに歯ぐきの状態が変化してしまうこともあります。
条件2.噛み方が偏らないよう「かみ合わせ」のバランスを確認

インプラントの大きなメリットの一つは、しっかり噛めることです。
硬いものを避けていた方が、
「久しぶりにおせんべいを普通に食べられた」
「家族と同じメニューを気にせず食べられるようになった」
と話されることもあります。
その一方で、噛む力はとても強いため、無意識の食いしばりや、片側だけで噛むクセがある場合には、定期的にかみ合わせを確認し、負担が偏らないよう調整することが大切です。
条件3.持病や服用薬のある方は、医師・歯科医師に相談

インプラントは、年齢だけを理由に選択できなくなる治療ではありません。
ただし、外科手術をともなう治療のため、糖尿病などの持病がある方や、服用しているお薬がある方は、治療の進め方や治療後の管理を検討する上で、全身状態の確認が大切になります。
「自分の場合はできるのかな」「どんな準備が必要なのかな」と迷われるときは、まずはご相談ください。
お口の状態に加えて、体調や生活状況もうかがいながら、無理のない治療計画や管理方法を一緒に考えてまいります。
歯を失ったままにしておくとどうなる?

歯を失った場合、「今はそこまで困っていないから」と、そのままにしてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、歯が抜けた状態を長期間放置すると、見えないところでお口の環境が変化していくことがわかっています。
歯を失うと、歯槽骨の吸収が進む
歯を失うと、その部分の歯槽骨は少しずつ吸収されてやせていくことがあります。
歯は、噛むたびに生まれる刺激によって、歯を支える骨(歯槽骨)にも力が伝わっています。
この刺激があることで、歯槽骨の形や量は保たれやすくなるのです。
ところが、抜歯などで歯がなくなると、その刺激が届きにくくなり、時間とともに歯槽骨の吸収が進むことがあります。
実際に、抜歯後6ヶ月の時点で、歯槽骨の厚みは約4mm(29~63%)、高さは約1.25~1.67mm(11~22%)減少することが示されています。
参照:J-STAGE|昭和学士会誌|インプラント治療における歯槽骨再生 p374 2.抜歯後の顎骨の治癒と歯槽骨再生の必要性 >
歯槽骨の吸収が進むと、
・隣の歯が傾いてくる
・かみ合わせのバランスが変わる
・将来、治療の選択肢が限られる
といった影響が出ることがあります。
また、欠損した歯が複数に及ぶ場合や奥歯のかみ合わせが低くなっている場合には、口元の支えが弱まり、横顔や口元がげっそり痩せた印象になるなど、見た目が変化することもあります。
そのため、「歯をどう補うか」を考えることは、今の噛みやすさだけでなく、将来のお口の環境を守ることにもつながるといえます。
インプラント・ブリッジ・入れ歯の比較

歯を失った際のおもな治療法には、インプラント・ブリッジ・入れ歯があります。
それぞれに特徴があり、どれが適しているかは、お口の状態やライフスタイルによって異なります。
以下は、代表的な違いを整理した比較表です。
歯を失ったときの治療法の比較
| インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
|---|---|---|---|
| 周囲の歯への影響 | 周囲の歯を削らずに補える | 両隣の歯を支えにするため、歯を削る必要がある | 金具などで支える場合、かける歯に負担がかかることがある |
| 噛み心地 | 天然歯に近い感覚をめざせる | 比較的しっかり噛めるが、支えになる歯の状態に左右される | 慣れるまで違和感が出ることがある(調整で改善する場合も) |
| 見た目 | 周囲になじみやすい | 比較的自然(部位・設計による) | 金属が見える設計になることがある(部位・設計による) |
| 歯槽骨への影響 | 噛む力が顎の骨に伝わりやすい | 抜歯部は刺激が伝わりにくく、骨が変化しやすい | 抜歯部は刺激が伝わりにくく、骨が変化しやすい |
| 取り外し | 固定式 | 固定式 | 取り外し式 |
このように、歯を失ったままにしておくことの影響や、治療法の違いを知った上で、 「今の状態」と「これから先」を一緒に考えることが、後悔の少ない選択につながります。
ループ歯科・矯正歯科クリニックのインプラント治療

大阪市淀川区十三、阪急電鉄神戸線・宝塚線・京都線「十三」駅西口改札から徒歩2分、十三フレンドリー商店街のアーケード内にある【ループ歯科・矯正歯科クリニック】では、インプラント治療後の経過まで見据えた診療を大切にしています。
当院の院長は「日本口腔外科学会 認定医」、「日本有病歯科学会 認定医」として、全身状態にも配慮しながら、お一人お一人のライフスタイルに寄り添った治療計画を心がけています。
1400本以上のインプラント埋入実績をもとに、「今だけでなく、これから先も使い続けられること」を大切にしたインプラント治療を行っています。
インプラントの寿命や将来について不安がある方、 「自分の場合はどうなのか」を知りたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。







