【十三の歯医者でホワイトニング】歯が黄ばむ原因は?着色しやすい飲食物
森川 泰希 院長
毎日歯磨きをして清潔に保っているつもりなのに、
「以前より歯の色が暗く見える」
「白さが戻らないように感じる」
と違和感を覚えたことはありませんか。
歯の黄ばみは、年齢や生活習慣に関わらず、多くの方が気になりやすいお口の悩みの一つです。
歯の色は、生まれつきの要素だけで決まるものではありません。
歯の構造そのものに加え、日々口にする飲食物、唾液や歯垢の状態、時間の経過といった複数の要因が重なり合い、少しずつ見え方が変化していきます。
そのため、原因もわからないまま自己流のケアを続けても、思うように白くならない場合があります。
そこで今回は、歯が黄ばんで見える仕組みと、着色しやすい食べもの・飲みものとの関係について解説します。

2012年 大阪歯科大学歯学部卒業
京都府立医科大学付属病院や三菱京都病院にて幅広い診療に携わる
クローバー歯科・美容クリニック 勤務
大阪インプラント総合クリニック 勤務
2026年 ループ歯科・矯正歯科クリニックを開院
医院名:ループ歯科・矯正歯科クリニック
所在地: 〒 532-0024
大阪府大阪市淀川区十三本町1丁目10−8
十三西口医療ビルⅠ・2階
歯の黄ばみは「2つの原因」があります

歯の黄ばみの原因は、おもに次の2つにわけて考えられます。
1.飲食物などによる着色(外因性の黄ばみ)
2.歯の内側の色の影響(内因性の黄ばみ)
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.飲食物などによる着色(外因性の黄ばみ)
外因性の黄ばみとは、食べものや飲みものなどが原因で起こる歯の着色を指します。
コーヒーや紅茶、ワインなどに含まれる色素が、歯の表面に付着することで生じます。
喫煙も、歯の着色汚れの大きな要因です。
歯の表面を覆うエナメル質は、見た目にはなめらかですが、顕微鏡レベルでは細かな凹凸があります。
さらに、その表面には「ペリクル」と呼ばれる薄い膜が形成されており、この膜に色素成分と結びつきやすい性質があるのです。
外因性の着色が起こりやすくなる要因は?

▪ポリフェノールやタンニンなど、色素成分を含む飲食物を頻繁に摂取している
▪飲食後、歯の表面に色素が触れている時間が長い
▪歯の表面に歯垢が残っている状態が続いている
このような条件が重なると、色素が歯の表面に少しずつ蓄積し、黄ばみとして目立つようになります。
これらは、コーヒーやお茶、赤ワインなどに含まれる成分で、健康面では良いイメージを持たれることも多い成分です。
🟫ポリフェノール
植物に多く含まれる成分の総称で、苦味や渋味、色のもとになる物質を含んでいます。
お茶やコーヒー、ワイン、果物など、私たちの身近な飲食物に広く含まれているのが特徴です。
🟫タンニン
そのポリフェノールの一種で、特に「渋味」を感じさせる成分として知られています。
紅茶や緑茶、赤ワインなどに多く含まれています。
歯の着色と関係するのは、これらの成分が歯の表面にある唾液由来の薄い膜(ペリクル)と結びつきやすい性質を持っている点です。
ペリクルは歯を守る役割を果たしていますが、その性質上、ポリフェノールやタンニンと結合しやすく、飲食をくりかえすうちに色素が少しずつ歯の表面に残っていきます。
ただし、ポリフェノールやタンニンが悪い成分というわけではないということが大切です。これらは強い抗酸化作用を持ち、エイジングケアや生活習慣病予防の効果が期待される成分でもあります。
あくまで、
・色素を持っている
・歯の表面に付着しやすい性質がある
という特徴が、結果として着色につながりやすい、という関係になります。
そのため、これらの成分を含む飲食物を完全に避けなければならないということはありません。
歯の着色が気になる場合は、こうした仕組みを理解した上で、セルフケア(歯磨き)や歯科でのケア(クリーニングやホワイトニング)を取り入れていくことが大切です。
外因性の着色が気になるときは?

外因性の着色は、日常生活の積み重ねによって進行するのが特徴です。
着色汚れの場合はホワイトニング作用のある歯磨きである程度は落とすことができますが、セルフケアだけでは汚れが落としにくくなっているケースもあります。
そんなときに歯を白くしたい場合は、歯科での専門的なケアが必要です。
着色汚れは歯科でのホワイトニングの相談理由として多く挙げられています。
参考:国民生活センター 美容医療の基礎知識「第9回 審美歯科(1)歯のホワイトニングの施術方法・注意点」p20より >
2.歯の内側の色の影響(内因性の黄ばみ)

歯は、外側のエナメル質と、その内側にある象牙質から構成されています。
象牙質はもともと黄色みを帯びた色をしており、歯の色調の土台となる部分です。
エナメル質は、加齢だけでなく、噛む力の影響や歯磨きの仕方などによっても、少しずつ摩耗していきます。
その結果、内側の象牙質の色が透けて見えやすくなり、歯全体が黄ばんだ印象になることがあります。
内因性の歯の黄ばみの特徴
▪歯の表面に汚れが見当たらない
▪歯磨きを丁寧にしても色の印象が変わらない
▪年齢とともに歯の色が濃く見えてくる
このような特徴がある黄ばみの場合は、歯の内側に原因があると考えられます。
内因性の黄ばみが気になるときは?

このタイプの歯の色の変化は、歯の構造そのものによるものであるため、セルフケアだけで改善することは難しいとされています。
歯の内側の色が関係しているケースで歯を白くしたい場合は、歯科で行うホワイトニングの検討が必要になります。
着色汚れの原因になりやすい飲食物

日常的に口にする飲食物の中には、歯の表面に色素が残りやすい性質を持つものがあります。
ここでは、代表的な例を見ていきましょう。
着色しやすい飲みもの
歯の着色に関与しやすい飲みものには、次のようなものがあります。
▪コーヒー
▪紅茶、緑茶、烏龍茶
▪赤ワイン
▪色の濃い清涼飲料 など
これらの飲みものに含まれる色素成分は、歯の表面に形成されたペリクルと結合しやすい性質があります。
飲用の回数が多いほど、歯の表面が色素に触れる機会も増え、着色が蓄積しやすくなります。
着色しやすい食品
飲みものだけでなく、食べものも歯の色に影響します。
特に着色しやすいとされる食品には、次のようなものがあります。
▪カレー
▪ミートソース、トマトソース
▪チョコレート
▪ブルーベリー、ぶどう など
これらの食品は色が濃いだけでなく、油分や糖分を含むことが多い点が特徴です。
油分は色素を歯の表面にとどめやすく、糖分は歯垢が増えやすい環境を作る要因になります。
食後に歯磨きができない場合は、こうした外因性の着色が進みやすくなることがありますので要注意です。
食べ合わせによって着色が進みやすくなることがあります
歯の着色は、色の濃い飲食物だけが原因になるわけではありません。
「何を一緒に摂ったか」「どのタイミングで摂ったか」によって、色素が歯に残りやすくなる場合があります。
酸性の飲食物との食べ合わせには注意が必要です

柑橘類、炭酸飲料、酢を使った料理などは、酸性度が高い食べもの・飲みものです。
酸性の飲食物を摂取すると、歯の表面にあるエナメル質が一時的にやわらかくなることがあります。
歯の表面(エナメル質)に、一時的に影響を受けやすくなる時間帯が生じるのです。
その直後に、コーヒー、紅茶、赤ワインなど、色素を多く含む飲み物を摂取すると、
色素が歯の表面に入り込みやすくなる可能性があるとされています。
着色につながりやすい組み合わせの例

日常生活の中で、無意識のうちに次のような組み合わせになっていることがありませんか。
▪レモン水や柑橘系ジュースのあとにコーヒーを飲む
▪食事で酢の物やドレッシングを摂ったあとにお茶を飲む
▪炭酸飲料と色の濃い食事を一緒にとる
これらは「必ず着色する」というわけではありませんが、「歯の表面が着色しやすい状態になったところに着色しやすい飲食物を摂った」ことになり、非常に着色汚れが起こりやすい状態です。
着色汚れを予防するためには、食べ合わせにも気を付けることが大切です。
参考:国民生活センター 美容医療の基礎知識「第9回 審美歯科(1)歯のホワイトニングの施術方法・注意点」p20より >
歯科のホワイトニングは歯を削らずに白くする方法です

歯科のホワイトニングでは、歯科医師の管理のもと、漂白効果のある高濃度の薬剤を使用します。
歯を削ることなく、自然な白い歯をめざせる方法です。
歯科で行われるホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、ご自宅で行うホームホワイトニングがあります。
短期間で白くしたい方、長持ちさせたい方など、ご希望に合わせてお選びいただけます。
歯の黄ばみが気になりはじめたときは、無理に自己流で対処するのではなく、歯科で一度相談してみることも大切です。
ホワイトニングについて気になることがあれば、どうぞ当院へご相談ください。







